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嘘の数だけ素顔のままで
第8章 痴漢【3】
 正面の女から見られているような気がした。コトブキは顔を上げた。その隣の女もそのまた隣の女もコトブキを見ていた。そうだよ、おれは最低な人間なんだよ、心の中でそう繰り返し呟いた。

 あのとき同級生はおれが女の子を突き飛ばすことをどこかで期待していた。今だって女たちは、これからおれがやることを期待しているはずだ。目撃者として。女として。赤の他人として。責任ある大人として。野次馬として。母親として。傍観者として。コトブキは、手の平に力を込めた。


 女は息を呑んで、からだをびくびくさせた。固く緊張させた尻の溝は深くて馬のような尻だとコトブキは思った。女は踵の高い靴を履いていた。

 オオハナタカコに変態まがいのセクハラ行為をしたときは尻の感触を味わうような余裕はなかった。だから今回こそは爪が立つほど触りまくった。女が下をむいた折に髪の毛で顔が隠れた。コトブキがどれだけ尻を弄ぼうが女はされるがままでいた。


 いくら女が表情を隠したところで顔にだけ気持が表れる訳ではない。コトブキはそう思って、女の腋の下に好奇の目をむけた。腋の下は一際肌が白くて毛穴がところどころ凸状になっていた。

 一筋の汗が腋から伝っている。目を凝らすと少しだけ白く濁って見えた。ブラウスの染みをガンミされても女は顔を隠したままでいた。


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