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嘘の数だけ素顔のままで
第9章 孤立【1】

Kotobuki wrote:
〉一昨日のことなんですけど間違って日立さ
〉んのスマホ持って帰ってしまいました。い
〉ま返します。ごめんなさい。
送信した。コトブキはノートを破った切れ端に、メール見てください、と書いてヒタチノゾミの教科書のうえに置いた。
ヒタチノゾミはコトブキのことを一度見てからそのメモ書きを読んだ。読み終えると、ヒタチノゾミは教壇で電話していた『先生』を一瞥したあとキーボードを叩き始めた。
Hitachi wrote:
〉おはようございます。先生に見つからない
〉ように机の下から渡してください。
コトブキは言われた通りにした。『先生』にはバレなかったと思う。
Kotobuki wrote:
〉おはようございます。昨日は体調悪くて十
〉五時間以上も寝ちゃってました。まだ頭が
〉ぼーっとしてて現実感がありません( ;∀
〉;)
送信した。だが、ヒタチノゾミから返信はこなかった。
〉一昨日のことなんですけど間違って日立さ
〉んのスマホ持って帰ってしまいました。い
〉ま返します。ごめんなさい。
送信した。コトブキはノートを破った切れ端に、メール見てください、と書いてヒタチノゾミの教科書のうえに置いた。
ヒタチノゾミはコトブキのことを一度見てからそのメモ書きを読んだ。読み終えると、ヒタチノゾミは教壇で電話していた『先生』を一瞥したあとキーボードを叩き始めた。
Hitachi wrote:
〉おはようございます。先生に見つからない
〉ように机の下から渡してください。
コトブキは言われた通りにした。『先生』にはバレなかったと思う。
Kotobuki wrote:
〉おはようございます。昨日は体調悪くて十
〉五時間以上も寝ちゃってました。まだ頭が
〉ぼーっとしてて現実感がありません( ;∀
〉;)
送信した。だが、ヒタチノゾミから返信はこなかった。

