この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
嘘の数だけ素顔のままで
第9章 孤立【1】
 リンク先に飛んでみると『殿方ランキング』というページが表示された。順位とハンドル名と属性の項目で構成されたランキング表だった。属性には、ツンデレ、先輩、後輩、幸薄、無口、毒舌、純粋、おしゃべり、ドジ、クーデレ、悪魔、

 甘やかせ、Sっ気あり、Mっ気あり、初見から好感度MAX、幼なじみ、熱血漢、ムードメーカー、タカビー、帰国子女、恥かしがり屋、

 不思議ちゃん、クール、電波系、メガネ、小動物系、などがあり、「先生」の属性は『悪魔』だった。ランキングは五十位中、三位で『大名』の称号が与えられていた。


 そういえば……コトブキは思い出した。『匿名体験ルポ』というページがあったはずだった。アクセスすると、「先生」が電車に乗るところから降りるまでが書かれてあった。

 それは現場で見ていなければ絶対にわからないような内容だった。乗客は全部で十三人いたはずだ。そのうちの誰かが書いたのだろうか、それとも……記事が投稿された日付と時間が載ってある。

10/27. 15:23。この時間コトブキは家に戻っている。ベッドに横になっていて、もしかすると既に寝ていたかもしれない。つまり、記事を書く時間的余裕は乗客全員にあった。

 もうひとつ考えられるのはやはり秘密クラブのスタッフだった。車両のどこかにカメラが付いていたのだろうか。カメラというその固有名詞はウェブカメという固有名詞をコトブキに連想させた。ウェブカメ……生配信。コトブキはゾッとなりサイトを閉じた。


 しかし、コトブキに再びサイトを閲覧させる気が起こるような事件が起きた。

 五時間目が始まってすぐからヒタチノゾミの様子はおかしかった。尻をもじつかせたり、椅子に坐り直すような仕草を繰り返したり、意味もなく姿勢を正したり、肩を触ったりしてとにかく落ち着きがなかった。


/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ