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マスタード
第4章 運命の出会い
「陽葵ちゃんお眠だから早く帰らないと」

母親ひとりで小さい子供を抱えて夜も営業する店をやるのは大変だと思った。愛美の家には母親、陽葵にとってはばあばがいるので預かってもらうこともあるけど、陽葵は店が好きみたいで結局付いて来てしまうらしい。

そんなことを話ながら空けたビールをささっと飲んで、手早く片付けて帰り支度を整えた。

愛美の家は店から歩いて5分ぐらいのところにあるから少し回り道にはなるけど送って行く流れになった。
陽葵をおんぶしながら愛美と手を繋いで歩くと本当の夫婦みたいでなんだか嬉しい。

流石は田舎の街だから人通りも殆どないから誰かに見咎められることもないのは嬉しいけど、これでは物騒だから女性しかいない店だから21時ぐらいまでが限度だとも思った。

「そっか、山の上まで帰るんだ。30分ぐらいは歩くね」

どこまで帰るのかを訊かれたから状況を答えると愛美は少し驚いて同情的に言った。

「ごめんね、泊めてあげられたら楽になるのに、さっきも言ったとおり家にはお母さんいるからさ」と愛美はすまなそうに言った。

「愛美さんが謝ることないよ。そう言ってくれるだけで嬉しいよ」

バツ2の娘のことは相当心配だろうから、自分のようなワケの分からない男なんて連れて帰ったらかなり心配するだろうし、怒るだろうなと思う。

5分の幸せな道のりはあっという間に終わって愛美の家が見えてきた。

「これからは愛美って言って、恋人なんだから」
と愛美が不意に言うので、「ごめん、まだ実感なくて」と思わず返したら愛美はきゃははと笑った。

家の前で陽葵を降ろして愛美に返そうとすると愛美が不意に抱きついて唇を重ねてきた。
思いがけないキスシーンに奏も愛美を抱きしめた。

「どう、実感できた?」と愛美が言うので、「うん、愛してる」と返した。もう少し気の利いたことを言えたらいいのにと後悔の渦に襲われた。

「嬉しい。でも、そっちはゆっくりまたね」と愛美は奏の股間を指差した。

不意にキスをして抱きしめた時に愛美の胸の感触を感じたから愛美が欲しいという反応をしてしまっていたんだと奏が慌てるものだから愛美はまたきゃははと笑った。

「ごめんね、小さい子供がいる前でこんな醜態を」と奏が謝るものだから愛美は吹き出しながら「もう、何言ってんのよ、奏ちゃんは。バカ」と言ってもう一度キスをした。


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