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つねる
第1章 つねる
最初よりも高さの失った臀部を捻るようにして彼女はベッドに身体を横たえてから、荒い呼吸を整えるように深呼吸をした。叩かれているときにだいぶ声をあげていたらしい。もちろん聞こえていなかった、とは言わないが気にするところではない。言葉に捕らわれるとすぐに力が弱まるし、必要なところまで女性を追い詰められない。たとえばの話
「やめて、痛い」
 と言われた時、その通りに力を抜くやつはなんとも間抜けな話だ。音に悦が入っているのか真に迫ったそれなのかだけ気にすればいい。とはいえ、居酒屋で話した時の彼女からは想像出来ないくらいに声は部屋に響いていた。つまりは楽しめているのだろう。なによりな話だ。
「あの……引かないですか?」
 彼女はありがちな前置きをした。臀部を赤く染めた男にどんな気をつかう必要があるのだろうか。
「大丈夫。なんでも言っていいよ」
 私の言葉から一分くらいは間が空いてから彼女は口を開いた。しかし、最初はもごもごと何を言っているかわからず。
「もう一度」
 と言う羽目になる。
「……痣が残るほど抓って欲しい」
 なるほど。臀部の痛点について考えていたが彼女に気をつけるべきは痣が隠れる部位を探すところだったか。
「どのあたりを?」
「む、胸の肉を」
 彼女は消えてしまいそうな声だったけれど、私が顔色一つ変えずに服を脱がしに掛かるから慌てて細い指の節を私の手首に引っかける。
「あの……」
「どうした? まずはシャワー?」
 彼女は困ったように首を傾げて
「私、胸ほんとうに無いんですが、大丈夫ですか?」
 いまさらそれなのか。私は笑ってしまった。
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