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硝子の初恋
第9章 突然のサヨナラ
新学期が始まった。

月末に行われる記録会に向けて、水泳部は冬だというのに毎日部活に忙しい。

冬場の練習に借りている大学の温水プールからの帰り、いつものように、高臣とまゆなは途中の公園に立ち寄り、話し込んでいた。

「今月は、干支に因んだコスプレなんだ」

一輝の父親が営むラブホテルの、毎月のイベントを考えるバイトをしている高臣。

一輝の父親から送られて来た、今月のコスプレ衣装に身を包んだスタッフの写メをまゆなに見せている。

「眞斗が着た所見たいなぁ」

男性スタッフが着ても可愛らしいそのコスプレに、まゆなは想像を巡らす。

「やだ、トナカイで懲りた」

「えー、あれも可愛かったなぁ」

クリスマスに、一輝の父親からもらったコスプレ衣装。

可愛らしいトナカイを頭に乗せただけで、いつもより幼く見えた高臣。

自分だけが知るその姿に、まゆなは何だか嬉しくなる。

「まゆ、散々笑ってただろ。すげーやりにくかった」

少しだけ顔を赤らめて、高臣がふいっとソッポを向く。

「あははっ、ごめんごめん。あれはクリスマス特別バージョンだもんね。いつも見たいなんて贅沢だよね」

「……まゆがどうしてもって言うなら、俺は構わないけど」

「ホント? じゃあ次は何がいいか考えておくね」

「……拒否権ありでな」

「えー!」

まゆなはわざとらしく頬を膨らめた。
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