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硝子の初恋
第9章 突然のサヨナラ
不意に、高臣の腕がまゆなの身体を包んだ。

「まゆ……」

チュッと軽く、唇同士を合わせる。

「社長…一輝の親父さんがさ、記録会で自己ベスト出したら、好きな部屋タダで泊めてくれるって」

甘えるように、高臣がおデコとおデコをくっ付ける。

「記録会の夜……開けとけよ?」

上目遣いに見られて、まゆなの心臓は期待に高鳴った。

「……うん……記録会、頑張ってね」

「まゆなとヤリまくるために頑張る」

「すごい不純な気合い……」

見つめ合い、笑い合った後、引き寄せられるように、また唇を重ねた。
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