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硝子の初恋
第9章 突然のサヨナラ
高臣は、半ば叩きつけるように、つぐみを地面に押し倒した。

「痛っ……ちょっと!」

「まゆに何かしたら許さねぇからな」

つぐみの言葉を無視して、高臣がつぐみの唇を塞ぐ。

満足そうにうっとりと目を閉じ、高臣の首に腕を回したつぐみ。高臣の口腔内に舌を侵入させると、高臣は反射的に身体を離した。

「……っ」

高臣は身体を起こし、手の甲でグッと唇を拭く。

「何それ! 嫌いな奴にキスされた乙女みたい!」

つぐみはそう怒鳴ると、唇を拭った高臣の手をパシンと叩くように払った。

「実際嫌いな奴にされたんだから仕方ねぇだろ」

つぐみのブレザーとベストのボタンを外し、ブラウスとブラジャーを捲り上げ、その胸を乱暴に揉む高臣。

「もっと優しくして!」

「無理!」

「眞斗!」

「お前に名前で呼ばれたくない!!」

唇を噛み締めて高臣を睨むつぐみを、高臣も冷たい瞳で見下ろす。
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