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硝子の初恋
第9章 突然のサヨナラ
毎日高臣と立ち寄っていた公園。
楽しかった思い出の場所を通らないように、まゆなは1人、遠回りをして帰った。
途中にあるコンビニ。初日の出を見た後に、皆で立ち寄ったコンビニだ。
(こっちにも思い出の場所があった……)
年越し1時間前に、突然思い立って隣町の神社まで自転車で初詣に出掛け、帰ってきたら高臣の部屋で、身体だけじゃなく心まで暖まる程に抱き合った。
ホンの少し寝ただけで、水泳部の皆と初日の出を見に行った。
(あの時……このコンビニへ寄った後、眞斗はやたら後ろを気にしてたな。何か関係があるのかな……?)
目の前に近付いたコンビニを、まゆなはマジマジと見つめた。
(…………?)
コンビニの前で、まゆなをじっと見つめているサラリーマンに気づく。
お互い完全に気づく程に目が合っているのに、逸らす事なく、そのサラリーマンはじーっとまゆなを見つめている。
(何か……怖い……)
その半笑いな顔と、どこか現実を見ていないような目が怖くて、まゆなはサッと目を逸らすと、自転車を漕ぐスピードを速めた。
楽しかった思い出の場所を通らないように、まゆなは1人、遠回りをして帰った。
途中にあるコンビニ。初日の出を見た後に、皆で立ち寄ったコンビニだ。
(こっちにも思い出の場所があった……)
年越し1時間前に、突然思い立って隣町の神社まで自転車で初詣に出掛け、帰ってきたら高臣の部屋で、身体だけじゃなく心まで暖まる程に抱き合った。
ホンの少し寝ただけで、水泳部の皆と初日の出を見に行った。
(あの時……このコンビニへ寄った後、眞斗はやたら後ろを気にしてたな。何か関係があるのかな……?)
目の前に近付いたコンビニを、まゆなはマジマジと見つめた。
(…………?)
コンビニの前で、まゆなをじっと見つめているサラリーマンに気づく。
お互い完全に気づく程に目が合っているのに、逸らす事なく、そのサラリーマンはじーっとまゆなを見つめている。
(何か……怖い……)
その半笑いな顔と、どこか現実を見ていないような目が怖くて、まゆなはサッと目を逸らすと、自転車を漕ぐスピードを速めた。