この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい
クリスマスに、高臣にもらったピアスを着けて登校したまゆな。ピアスの存在を隠すように、髪を上手にピンで止めている。
「まゆ、おっはよー」
教室の自分の机に着いていたまゆなに、沙有里が駆け寄る。
「おはよ、沙有里」
沙有里の元気な声と明るい笑顔に、まゆなもつられて笑顔になる。
「何か今日髪型いつもと違うね」
「うん……」
「可愛い!」
「ありがとう」
いつものように沙有里がまゆなに抱き着く。
「あ、ピアス!」
抱き着いた拍子に、まゆなの耳のピアスに気づいた沙有里は、大きな声を出した。
「沙有里ッ、声大きい!」
校則の緩い学校だが、ピアスが見つかれば教師に注意はされる。まゆなは慌てて沙有里の口を押さえた。
「ごめん!」
沙有里がまゆなの手を外し、顔の前で手を合わせた。
「可愛いピアスだね。高臣先輩からのクリスマスプレゼント?」
「うん……」
チクリと胸の奥が痛み、まゆなは俯く。
「いいなぁ! 私も今年のクリスマスまでに侑吾先輩をGETする!」
「……その勢いで告白すればいいのに」
「無理無理無理無理無理無理……」
"無理"を連発しながら顔を赤らめる沙有里を、まゆなはボーッと見つめていた。
「まゆ、おっはよー」
教室の自分の机に着いていたまゆなに、沙有里が駆け寄る。
「おはよ、沙有里」
沙有里の元気な声と明るい笑顔に、まゆなもつられて笑顔になる。
「何か今日髪型いつもと違うね」
「うん……」
「可愛い!」
「ありがとう」
いつものように沙有里がまゆなに抱き着く。
「あ、ピアス!」
抱き着いた拍子に、まゆなの耳のピアスに気づいた沙有里は、大きな声を出した。
「沙有里ッ、声大きい!」
校則の緩い学校だが、ピアスが見つかれば教師に注意はされる。まゆなは慌てて沙有里の口を押さえた。
「ごめん!」
沙有里がまゆなの手を外し、顔の前で手を合わせた。
「可愛いピアスだね。高臣先輩からのクリスマスプレゼント?」
「うん……」
チクリと胸の奥が痛み、まゆなは俯く。
「いいなぁ! 私も今年のクリスマスまでに侑吾先輩をGETする!」
「……その勢いで告白すればいいのに」
「無理無理無理無理無理無理……」
"無理"を連発しながら顔を赤らめる沙有里を、まゆなはボーッと見つめていた。