この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい
クリスマスに、高臣にもらったピアスを着けて登校したまゆな。ピアスの存在を隠すように、髪を上手にピンで止めている。

「まゆ、おっはよー」

教室の自分の机に着いていたまゆなに、沙有里が駆け寄る。

「おはよ、沙有里」

沙有里の元気な声と明るい笑顔に、まゆなもつられて笑顔になる。

「何か今日髪型いつもと違うね」

「うん……」

「可愛い!」

「ありがとう」

いつものように沙有里がまゆなに抱き着く。

「あ、ピアス!」

抱き着いた拍子に、まゆなの耳のピアスに気づいた沙有里は、大きな声を出した。

「沙有里ッ、声大きい!」

校則の緩い学校だが、ピアスが見つかれば教師に注意はされる。まゆなは慌てて沙有里の口を押さえた。

「ごめん!」

沙有里がまゆなの手を外し、顔の前で手を合わせた。

「可愛いピアスだね。高臣先輩からのクリスマスプレゼント?」

「うん……」

チクリと胸の奥が痛み、まゆなは俯く。

「いいなぁ! 私も今年のクリスマスまでに侑吾先輩をGETする!」

「……その勢いで告白すればいいのに」

「無理無理無理無理無理無理……」

"無理"を連発しながら顔を赤らめる沙有里を、まゆなはボーッと見つめていた。
/367ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ