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硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜
肩からスルッとずらされたバスローブ。下着を着けていないまゆなの胸が晒される。

「眞斗っ、明かり消してっ!」

恥ずかしくなって、まゆなは高臣に抱き着いた。
今更? と呟いた後、高臣の両手がまゆなの胸を覆う。

「これなら見えないからいいだろ?」

フルフルと首を横に振るまゆな。

「んじゃ、ベッド行こ」

高臣がまゆなの手を引いて立ち上がる。

紐を解かれたバスローブが2着、床に落ちた。

「うぅ…恥ずかし過ぎる」

高臣に手を引かれ、全裸でベッドルームまで歩かされるまゆな。恥ずかしさに顔を真っ赤にしている。

先程のダイニングルームと繋がる側の壁以外、ベッドルームはガラス張りになっている。

「ガラス張りって何か恥ずかしい……」

この辺では一番高いホテルの最上階だ。誰かに見られる事はないだろうけど、何だか落ち着かない。

「昼間の屋上でしたんだから、もう怖いモンねぇだろ?」

言いながら、ベッドにまゆなを押し倒す高臣。そのまま、まゆなの首筋に唇を落とした。

「あ! あれ、沙有里と侑吾先輩に見られてたんだよ?!」

昼間に沙有里に聞かされた衝撃の事実を、まゆなは口にする。

「立石も見てた」

「眞斗、知ってたの!?」

高臣から返ってきた意外な答えに、つい声が大きくなる。

「見せつけてやったんだよ、立石に」

「信じらんないっ! 変態ッ!!」

涙目のまゆなを抱きしめた高臣は、チュッと唇にキスをした。

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