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硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜
まゆなをキツく抱き締めていた高臣の腕が緩む。

高臣の顔を覗き込むまゆな。高臣は困ったような笑みを返した。

「ちょっと休憩……」

そういうと、あっという間に規則正しい寝息を立て始める高臣。

(昼間は記録会だったもんね。疲れたよね)

まゆなは高臣の短い髪をそっと撫でた。

(睫毛長い…ていうか、ホントに綺麗な顔してるなぁ……)

まゆなは、間近でじっと高臣の顔を見ながら、一つ一つのパーツを指でなぞっていく。最後に唇で止まる指。

「おやすみ……」

チュッと軽く唇を合わせた後、まゆなも目を閉じる。

心地よい疲れと、温かい高臣の体温に包まれて、気付けばまゆなも微かな寝息を立てていた。
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