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硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜
「ん……」

寝返りを打てずに高臣が目を覚ます。見れば、高臣の腕の中にまゆなが居た。

「……っ」

お互いに全裸だ。高臣の腕に、まゆなの胸の柔らかな膨らみが当たっている。

その触れ心地の良さに、まゆなの背中を更に抱き寄せ、高臣の胸に膨らみを押し付けた。

(うわ、やべ…気持ちいい……)

更に触れ合いたくて、高臣はまゆなをキツく抱き締めた。

「ん……まな…と……」

まゆなが薄っすらと目を開ける。口端を上げて微笑むと、また目を閉じ寝息を立て始める。
その仕草に、高臣の心臓が大きく跳ねた。

(やべぇ……すげーハマってる)

まゆなの額に唇を押し当てる。

忙しく動く心臓に反応するかのように、再び脈打ち始めた高臣の欲情の猛り。

「まゆ……」

名前を呼んでみても、その名前の持ち主からの返事はない。

(頭冷やしてこよ……)

高臣はまゆなを起こさないように、ゆっくりと身体を離した。
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