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硝子の初恋
第15章 それぞれの想い
この部屋には、ロフトにセミダブルのベッドが一つ、ロフトの下にテレビがありその前にソファーベッドが一つ、そして少し奥にダブルベッドが置かれていた。
高低差や壁や仕切りを上手く利用し、それぞれのベッドに寝転んでしまえばお互いの姿は見えない。
だが、声は丸聞こえ。
ロフトからは、肌のぶつかり合う音と一輝の呻くような声。そして寧々の可愛らしい喘ぎ声が降り注ぐ。
テレビ画面からはフェラ特有の卑猥な水音と女性を昂らせる男性の声が聞こえ、その前で見よう見まねする沙有里の立てるぎこちない音と侑吾の荒い息遣いが聞こえる。
そこから少し奥のダブルベッドからは、口を両手で押さえ必死に声を殺すまゆなのくぐもった声が漏れていた。
「逆に興奮するんだけど」
衣類を纏めて捲り上げられ、露わになったまゆなの胸。その尖端から唇を離した高臣が顔を上げ、まゆなの両手を掴み口から遠ざける。
「だって、恥ずかしいっ」
ロフトから聞こえる寧々の喘ぎ声。まゆなが声を出せば、その声も間違いなく聞こえるのだと証明している。
「ふーん、まぁそのうち我慢出来なくなるんだろうけどな」
高臣の手がまゆなの両手の拘束を解いた。
不敵に笑う高臣の顔が妖艶に見えて、まゆなはゾクリと身体を震わせた。
高低差や壁や仕切りを上手く利用し、それぞれのベッドに寝転んでしまえばお互いの姿は見えない。
だが、声は丸聞こえ。
ロフトからは、肌のぶつかり合う音と一輝の呻くような声。そして寧々の可愛らしい喘ぎ声が降り注ぐ。
テレビ画面からはフェラ特有の卑猥な水音と女性を昂らせる男性の声が聞こえ、その前で見よう見まねする沙有里の立てるぎこちない音と侑吾の荒い息遣いが聞こえる。
そこから少し奥のダブルベッドからは、口を両手で押さえ必死に声を殺すまゆなのくぐもった声が漏れていた。
「逆に興奮するんだけど」
衣類を纏めて捲り上げられ、露わになったまゆなの胸。その尖端から唇を離した高臣が顔を上げ、まゆなの両手を掴み口から遠ざける。
「だって、恥ずかしいっ」
ロフトから聞こえる寧々の喘ぎ声。まゆなが声を出せば、その声も間違いなく聞こえるのだと証明している。
「ふーん、まぁそのうち我慢出来なくなるんだろうけどな」
高臣の手がまゆなの両手の拘束を解いた。
不敵に笑う高臣の顔が妖艶に見えて、まゆなはゾクリと身体を震わせた。