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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
「逃がした魚は大きいんだからね! 後で後悔しても、もう相手なんてしてやんないから!!」
つぐみは、乱れた服装をととのえながら、半泣きでそう叫ぶと、屋上から走り去った。
「あー勿体ない。一年のお姫様なのになぁ」
「……」
高臣は沙有里をひと睨みすると、ゴロンとベンチに横になった。
「いっただきまぁす!!」
覆いかぶさろうとした沙有里を、高臣の長い足が受け止める。
小さい子供のように、お腹に充てがわれた高臣の足で、高い高いさせられている状態の沙有里。
「やーん、飛行機ぃ」
「お前、本物のバカだろ」
両手を広げて、はしゃぐ沙有里を呆れたように見ながら、高臣は足を降ろす。
「なぁんで私のバージンはもらってくれないんですかぁ?」
尖らせた口を高臣に近づける沙有里。
「……お前は一応、まゆの親友だから」
迫る沙有里の顔を片手で押さえながら、もう片方の手で携帯を取り出す高臣。
「意外と本気モード?」
沙有里が覗き込んだ高臣の携帯は、まゆなの携帯に発信中だ。
つぐみは、乱れた服装をととのえながら、半泣きでそう叫ぶと、屋上から走り去った。
「あー勿体ない。一年のお姫様なのになぁ」
「……」
高臣は沙有里をひと睨みすると、ゴロンとベンチに横になった。
「いっただきまぁす!!」
覆いかぶさろうとした沙有里を、高臣の長い足が受け止める。
小さい子供のように、お腹に充てがわれた高臣の足で、高い高いさせられている状態の沙有里。
「やーん、飛行機ぃ」
「お前、本物のバカだろ」
両手を広げて、はしゃぐ沙有里を呆れたように見ながら、高臣は足を降ろす。
「なぁんで私のバージンはもらってくれないんですかぁ?」
尖らせた口を高臣に近づける沙有里。
「……お前は一応、まゆの親友だから」
迫る沙有里の顔を片手で押さえながら、もう片方の手で携帯を取り出す高臣。
「意外と本気モード?」
沙有里が覗き込んだ高臣の携帯は、まゆなの携帯に発信中だ。