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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
来るもの拒まずの高臣が、そんな約束を守れるのだろうか。

そう思っても、高臣を独り占め出来ると云う条件は、まゆなにとってとても魅力的だった。

「じゃあ……今、目の前で……消してよ?」

「……」

高臣は無言でまゆなに携帯を差し出す。

恐る恐る携帯を受け取ったまゆなは、保存されていたあのムービーと写メを削除する。

「……ホントに……他の人とはしない?」

携帯を返しながら、まゆなは高臣を不安気に見つめる。

屋上で見た高臣とつぐみの現場が、まゆなの頭の中にチラつく。

「しない」

真っ直ぐに、まゆなを見つめる高臣。

「来るもの拒まずの高臣先輩が? ホントに約束守れる?」

「守るよ」

そんな風に言われると、何だかものすごく想われているような気分になってしまう。

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