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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
騒ぎに気付いた教師により、人集りと共に、教室に入るように促される。

俯き震えるまゆなの手を、高臣の大きな手が包み込む。

そのまま手を引かれ、体育倉庫へと連れ込まれていた。

「まゆ……」

高臣は、まゆなをそっと抱き寄せる。

まるで恋人同士がするような優しい抱擁に、まゆなは酔いしれそうになり、慌てて首を振った。

「……立石さんとエッチしてたのに、他の女除けなんていりますか?」

屋上で見た光景は、あの後もまゆなの脳裏から離れない。

王子様とお姫様に選ばれるくらい美男美女の2人の、繋がった身体。

挿される悦びに酔いしれたつぐみの顔は、女のまゆなが見てもドキッとするくらい色っぽかった。


「……悪かった」

ギュッと少し痛いくらいに、高臣はまゆなを抱きしめた。

「お前が俺と付き合うって言ったら、あのムービーも写メも消すし……他の女とも、もうしない」

「……ッ他の女と……?」

まゆなの心臓が早鐘を打ち始める。

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