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硝子の初恋
第1章 憧れの王子様
先程まで高臣に組み敷かれていた女子生徒が、身なりを整えボサボサになったお団子をポニーテールに下ろし、扉に手を掛けたままこちらを睨んでいる。
「私と約束しといて、他の女も呼んでたの?」
女子生徒は、低い声で高臣にそう言うと、まゆなを睨み付けた。
「すっ、すみません! 私と高臣先輩は、全然、全くッ、そんな関係じゃありません! ただの部活の先輩後輩で、ここで会ったのはたまたま偶然です!」
慌てて弁解するまゆな。
高臣はそんなまゆなをひと睨みし、まゆなの腰に手を回してきた。
「たっ、高臣先輩?!」
(どっ、どういう事? 仲がいい振りをしろって事?!)
まゆなを抱き寄せ、女に見せつけるように、まゆなの耳に舌を這わせる高臣。
「んッ」
よくわからないうちに巻き込まれた演技なのかもしれないと思いつつも、まゆなは高臣の舌の感触にゾクリと身体を震わせた。
「─────ッ!!」
逆上した女子生徒は、まゆなの胸ぐらを掴む。
「おいッ!」
止めようと、高臣がまゆなの腰を抱く力を緩めた瞬間、女子生徒は、まゆなを体育倉庫の中に突き飛ばした。
「私と約束しといて、他の女も呼んでたの?」
女子生徒は、低い声で高臣にそう言うと、まゆなを睨み付けた。
「すっ、すみません! 私と高臣先輩は、全然、全くッ、そんな関係じゃありません! ただの部活の先輩後輩で、ここで会ったのはたまたま偶然です!」
慌てて弁解するまゆな。
高臣はそんなまゆなをひと睨みし、まゆなの腰に手を回してきた。
「たっ、高臣先輩?!」
(どっ、どういう事? 仲がいい振りをしろって事?!)
まゆなを抱き寄せ、女に見せつけるように、まゆなの耳に舌を這わせる高臣。
「んッ」
よくわからないうちに巻き込まれた演技なのかもしれないと思いつつも、まゆなは高臣の舌の感触にゾクリと身体を震わせた。
「─────ッ!!」
逆上した女子生徒は、まゆなの胸ぐらを掴む。
「おいッ!」
止めようと、高臣がまゆなの腰を抱く力を緩めた瞬間、女子生徒は、まゆなを体育倉庫の中に突き飛ばした。