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第2章 第二章　高校生編

　父親をうしなう
　そんな辛い出来事は想像できないと思う
　近所はあわれるようにいってくる
　でも僕は知っている。それは興味があるから。自分の旦那でなくてよかったから。酒乱で大声であばれる。そんな父親がいなくなって静かな環境になったのがうれしいだけなのだと
　母親は憔悴しきっていた
　母親の姉が付き添いはげましていた
　母親は倒れてしまい葬式も放心状態だった
　不思議と僕は悲しくなかった
　心はそこになかった
　暴力・大声・そんな日々がない安息な日常が戻ったうれしさだけだった
　ある日、会社の方がきた
　子供は部屋にいなさい
　下で大声でどなる母親と謝罪する声が聞こえる
　このまま消えたいユミさんにあいたい
　そんな思いからか涙がでる
　近所の人がのぞいている
　残酷で残忍で人の不幸を垣間見て自分の幸せを認識する、そんなやつらとはなれたかった
　そんなやりとりが１０回以上あった
　月日が流れ高校生になった