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一夜にして永遠。
第2章 扇情
「ここです.......どうぞ」

「お邪魔します」


部屋に入ると、この人の香りに包まれた。

なんやろ。

酷く、落ち着く。


「なんか飲まれますか?」

「いえ、いいです.........」

「...........じゃあ、もう、しましょ」


言葉を紡ぐ唇にまた、引き寄せられて。

今度は、さっきとは違う。

身体を駆け巡るような刺激。

僕には扱いきれない。


「っあっ........」


時折漏らす吐息に、脳が溶かされるような。

溶けた脳から、思考を手放した。

一枚一枚、脱がせて。

離れる頃には、生まれたままの姿に。


「.........綺麗ですね」

「...........貴方も、脱いで。はよ」
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