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blossom
第2章 Love1:ハジメテの男
「俺が何回お前でヌいたか、当ててみ?」
「ぬ……く…?」

「いや、いいや。」
フッと笑った山根くんは、すごく大人に見えてしまった。

「なぁ、いつまでこっちにいるの?」
「い…1週間…くらい、かな…?」

耳たぶにキスされて、囁かれる。
[ その1週間…俺にちょうだい]
「ど…ゆ…こと?」

[ 俺だけの宮野でいて…ってこと]
トロトロになりそうな甘い言葉に、私の身体は素直に反応してしまう。ミチュゥ…と音を立てて、山根くんにしがみついていた。

「分かった?」
「そんなこと…できな…」
私の首の横に両手をついて、トントントンと早いリズムで抜き差しする。

「ねぇ、素直にうんって言って」
「っんん…だめっ…言えなっ…」

トントントントン…

「言えよ…言えってば…」
「はぁんっ……だめっ…気持ちいっ…」

「宮野っ…」
「や…ねくっ…」

私を痛めつけるかのように打ちつけられる腰に、身体の奥がぐわーんと麻痺したかのような感覚に陥る。

「俺のものにっ…!」
「んんーっ…んっく…はぁんっ…」

山根くんの動きは突如緩慢になり、そして止まった。私の胸と重なった山根くんの胸からは、ドッドッドッとすごいスピードの鼓動が響いてきた。しっとりと汗ばんだ背中に手を伸ばして、キュッと抱きしめる。

「…山根くん…」

大人っぽかったり、だだっ子みたいだったり、昔の山根くんとはだいぶキャラが変わった気がする。でも、当時よりもずっと親しみやすくて、魅力的に感じてしまうのだった。
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