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blossom
第19章 Love18:見られた男
「パパ!やめて!」

「さくらも気づいてるでしょ?」

「やめてってば!」

夫はすくっとソファから立ち上がると、寝室の方へ行ってしまった。

(私と冴島さんがいるところを…?そんなの、ありえない、絶対に)

目を閉じて深呼吸をする。
(絶対にそれだけは嫌。ちゃんと断らなきゃ。)

後を追って寝室へ向かおうとしたところに、紙袋を手に夫が戻ってきた。

「中…見てみて」

渡された紙袋を開くと、見覚えのある布。

あの日…
佐野くんに襲われたあの日に着ていたスカートだ。

理解が追いつかず、手が震えが止まらない。紙袋を落としてしまった。

中から出てきたのは、スカートにくるんでいた全てのものだった。伸び切ったカットソー、穴だらけのストッキング、ワイヤーの壊れたブラと、破られたショーツ。

「なんで……こんなもの……」

「俺はこれを手にして、何回もオナッたんだ。あんなに怯えて、泣いてたのに。あいつの精液を垂らしたさくらに、今までの人生の中で一番興奮してた。」

湧き出てくる涙は、止まる気配などまったく無かった。

「ひぃっ…酷い……」

「軽蔑した?」

「したよ!酷いよ!!」
自分のした事を棚に上げて、夫を責めてしまった。

「じゃあ、もうこれも隠す必要ないね」

「何?まだ…何かあるの?」

「あのとき、見てたんだ。さくらが無理やり犯されてるの。でかい体に押しつぶされて…ヌルヌルに光ったあいつのちんぽがさくらに……はぁ…」
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