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blossom
第23章 Love22 : 桂木さくらという女
「蕩けそう…」
腰から力が抜けてしまいそうになるのだ。

「またそういうこと言って」
クルンと身体の向きを変えられて、真正面から入ってきた冴島さんの舌を咥え込む。

ジュジュッ…
「んんっ…はぁっ……」


「もっと味わいたいな」
冴島さんの唇が私の首筋に触れたと思うと、優しい指が私の髪を片側に寄せて、すうっと匂いをかがれてしまった。

「ちょっと汗かいてるかも」

「いいね…」
あちこちにチュクッと軽く吸い付きながら移動する。耳の裏の近くに至って冴島さんの動きが一瞬止まった。

ふぅっと強めに吐かれた息が肩にかかる。

「幸貴さん?」

顔を覗き込もうと身体を引くと、腕を強く掴まれて、すぐにまた冴島さんの胸の中に閉じ込められてしまった。

「今日は珍しくパンツなんだね」

「レジャーシートに座るから…」

「スカートだったら、潜り込んでそのまま出来たのに」
冴島さんは悪戯に笑いながら、私の顔の輪郭を指先で辿った。

「このまま?外で?」
私は少しびっくりしたけれど、冗談ばっかりと笑い返した。


「そうだよ。人が来るのを警戒して、あなたは目を閉じることも出来ない。声も出せずに、僕にされるがまま…身体を震わせながらイクんだよ…何度も。外でね。」

そうされている自分を想像する。
そんな恥ずかしいこと、耐えられるはずがない。


イヤイヤと首を振るけれど、瞳は冴島さんを見つめているだけで潤んできてしまう。
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