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第10章 　ギルティ

　…
　トイレに入った優夏は、急いでショーツを下ろした。
　そして、便座に座るやいなや、勢い良く尿が放出される。
♪シャｰｰｰｰｼﾞｮﾎﾞｯｼﾞｮﾎﾞｯｼﾞｮﾎﾞｯｼﾞｮﾎﾞｯ...
「ふぅぅぅ…危なかった～」
　安堵の声を漏らす優夏。
　我慢に我慢を重ねた排尿は、しばらく止まることがなかった。

　優夏は用を足しながら、昨日のことを思い出していた。
　船上パーティーでの羞恥極まりないショーのこと。
　“明日、どんな顔してみんなに合おう…”
　そして、小林にされた変態プレイの数々。
　しかも快楽に負けて、自ら性交を懇願してしまったこと。
　“部長に犯されたこと、樹生にも言えないしな…”
　“あああ、どうしよっ”
「はぁぁぁ…」
　優夏は、大きなため息を吐いた。

　優夏は排尿を終えても、便座に座ったまま考えていた。
　一番の不安要素は、部長の小林のことである。
　全裸でのM字開脚や、まんぐり返しでの種付けプレスなど。
　それら全てが、ビデオとスマホに収められているのだ。
　小林がそれをネタに、なにかしてくるのは間違いないと、優夏は感じていた。

　大きな不安感が、優夏の心を曇らせていた。