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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第10章  ギルティ
 用を足して、部屋に戻る優夏。
♪ブーー・ブーー・ブーー
 スマホのバイブ音が鳴っていた。
「いたたたっ」
 痛みに耐えながら、スマホのあるベッドに戻る優夏。
 ベッドに辿り着く前に、スマホのバイブ音は止まった。
 スマホを手に取り、画面を見る優夏。
 それは愛する恋人、樹生からの着信であった。
「はぁぁぁ…」
 優夏の口からため息が漏れる。

 樹生は優夏のことが心配で、昨夜から電話やメッセージを送り続けていた。
 だが優夏は、返信できずにいた。
 それもそのはず、優夏は体の自由を奪われ、一晩中小林に弄ばれていたのだから。
 深夜にやっと開放された優夏は、樹生からのメッセージを見た。
 しかしその時は、返信することが出来なかった。
 それは、本意でなかったとしても、小林とSEXして感じてしまったという事実。
 優夏は樹生に対して、罪悪感を感じていた。

 時間が経ち、改めて樹生からのメッセージを読む優夏。
 樹生が自分のことを、本当に心配していることを感じ取った。
 優夏は意を決して、メッセージを返した。
『ごめんね、疲れ切って寝てました』
『腰振りダンスが効いちゃって(笑)』
『今日は一日、まだ寝ちゃいます(笑)』
 本当のことなど言えるはずもなく、優夏は努めて明るく振る舞った。
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