この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第10章  ギルティ
 …
 親会社に出向する人員9名が、部長の小林から発表された。
 その中に、優夏の名前はなかった。
 だが、外回りに出ている3人の名前は入っていた。
 つまり、樹生は出向組に選ばれていたのだ。

 実に半分以上の人員が、親会社に出向することとなった。
 それに選ばれた同僚達は、暗い顔で業務を行っていた。
 また、残ることとなった者たちも、元気をなくしていた。
 こっちの人員が減れば、自分の負担が増えるということであるのだから。

 居残り組となった優夏。
 元々親会社にいた優夏にとっては、それがせめてもの救いであった。
 優夏の脳裏に、嫌な思い出が巡る。
 それは、優夏が親会社にいた時の、セクハラ告発事件のことである。
 上司からセクハラを受けたこと。
 それを告発したことから、雑用係にされたこと。
 同僚達から受けた、好奇の視線。
 会社ぐるみで、優夏は悪者扱いされたのだ。
 そんな会社に出向して、昔の同僚達にコキ使われるなど、耐え難いものである。
 それ故、仕事量が増えようが、居残り組で良かったと、優夏は心から思った。

 その後、外回りから戻った3人にも、出向の話は伝えられた。
 それを聞いた樹生は、あからさまに怪訝な表情を浮かべていた。
/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ