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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第10章 ギルティ
…
親会社に出向する人員9名が、部長の小林から発表された。
その中に、優夏の名前はなかった。
だが、外回りに出ている3人の名前は入っていた。
つまり、樹生は出向組に選ばれていたのだ。
実に半分以上の人員が、親会社に出向することとなった。
それに選ばれた同僚達は、暗い顔で業務を行っていた。
また、残ることとなった者たちも、元気をなくしていた。
こっちの人員が減れば、自分の負担が増えるということであるのだから。
居残り組となった優夏。
元々親会社にいた優夏にとっては、それがせめてもの救いであった。
優夏の脳裏に、嫌な思い出が巡る。
それは、優夏が親会社にいた時の、セクハラ告発事件のことである。
上司からセクハラを受けたこと。
それを告発したことから、雑用係にされたこと。
同僚達から受けた、好奇の視線。
会社ぐるみで、優夏は悪者扱いされたのだ。
そんな会社に出向して、昔の同僚達にコキ使われるなど、耐え難いものである。
それ故、仕事量が増えようが、居残り組で良かったと、優夏は心から思った。
その後、外回りから戻った3人にも、出向の話は伝えられた。
それを聞いた樹生は、あからさまに怪訝な表情を浮かべていた。
親会社に出向する人員9名が、部長の小林から発表された。
その中に、優夏の名前はなかった。
だが、外回りに出ている3人の名前は入っていた。
つまり、樹生は出向組に選ばれていたのだ。
実に半分以上の人員が、親会社に出向することとなった。
それに選ばれた同僚達は、暗い顔で業務を行っていた。
また、残ることとなった者たちも、元気をなくしていた。
こっちの人員が減れば、自分の負担が増えるということであるのだから。
居残り組となった優夏。
元々親会社にいた優夏にとっては、それがせめてもの救いであった。
優夏の脳裏に、嫌な思い出が巡る。
それは、優夏が親会社にいた時の、セクハラ告発事件のことである。
上司からセクハラを受けたこと。
それを告発したことから、雑用係にされたこと。
同僚達から受けた、好奇の視線。
会社ぐるみで、優夏は悪者扱いされたのだ。
そんな会社に出向して、昔の同僚達にコキ使われるなど、耐え難いものである。
それ故、仕事量が増えようが、居残り組で良かったと、優夏は心から思った。
その後、外回りから戻った3人にも、出向の話は伝えられた。
それを聞いた樹生は、あからさまに怪訝な表情を浮かべていた。