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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第16章  マスク・ザ・パンティ
 …
 ブラジャーを渡した優夏は、急いで自分の席へと戻った。

 水谷に背を向け、仕事を始める優夏。
 その顔は、紅潮していた。
 “やだっ、使ってという言い方…”
 “オナネタにしてと言ってるようなものじゃない”
 “水谷くんが、使ってるとか言うから…つい…”
 “あああ…恥ずかしい…”
 水谷につられて失言した事を、恥じる優夏。

 一方、ブラジャーを受取った水谷。
 “小栗さんから、使ってと言ってくるとは...”
 “私をオカズにしてって、ことだよな...”
 “そりゃー、オカズとして使うけどさ...”
 “なんか、恥ずかしいな...”
 そんな事を考えながらも、新たなズリネタを得たことで、水谷は喜んでいた。

 受取った封筒を、カバンにしまう水谷。
 そして、優夏に声を掛ける。
「じゃー、行ってきます」
「ああ、はい、気をつけて…」
 席を立ち、見送る優夏。
「ブラジャー、ありがとう」
「ああ、いいえ…」
 “口に出して、ブラジャー言うなよっ…”
 と心の中でツッコむ優夏。
 だが、感謝されたことは嬉しく感じた。
「じゃー、有難く使わせて頂きますから」
 そう言って水谷は、事務所を出ていった。

 一人残った優夏。
「使って頂けて、何よりです…」
 優夏は頬を赤らめて、一人呟いた。
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