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第20章 　カプセルロト

　…
　手に汗を握る展開に、高橋が構える。

♪ｸﾁｭｯ…ﾇﾁｬｯ…ｸﾁｭｯ…ﾇﾁｬｯ…
「うぅぅ…ぃっ…いっぐぅぅぅ…」
　これまで聞いたことのない、低い声を漏らす優夏。

　そして、嬌声が上がる。
「ああっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
　と同時に、腰の前後運動が止まった。
　ビｸﾝｯ…ビｸﾝｯ…
　胸を突き出し、体を波打たせる優夏。
♪ｶﾁｯ…
　ここでストップウォッチのボタンが押された。
　…
　ｶﾞｸｶﾞｸｯ…ｶﾞｸｶﾞｸｯ…
　優夏の体は、その後も小さな痙攣を繰り返した。
　…
　♪♬♩♪♬
　静寂に包まれた室内に流れるクラシック音楽。
　衝撃の絶頂シーンを目撃し、全員の口が開いていた。

　ストップウォッチを握る高橋に、視線が集まる。
　その視線に気付き、タイムを見る高橋。
「………15分…11秒3」
「………」
「見事、完走ですっ」
　高橋は、嬉しそうに声を上げた。
「おおぉぉぉぉ…」
　感嘆の声が漏れ、やがて拍手が沸き起こった。
♪ﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ…