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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第22章  エピローグ
 …
 沈黙の後、高橋が口を開いた。
「それは、思い切り過ぎでしょ...」
 そして、常務も続く。
「コンプライアンス的にも、どうかと思いますよ...」
「わたしも、常務と同じ意見です」
 優夏も常務に賛同する。

 オナニーショーということは、観客に向けて自慰を行うということ。
 それをするのは、女性社員の中の誰かとなる。
 当然その誰かの中に、優夏は該当するのだ。
 
 今、オナニーショーに反対する者は3名。
 由利子の案は、否決の方向へと向かっていた。

 すると由利子は、笑顔を見せてきた。
「あらっ、オナニーがコンプラ的に問題になるの?」
 疑問を投げ掛ける由利子。
 その疑問に答えるのは常務。
「そりゃー、ショーとなれば色々と...」
 眉間にしわを寄せ、厳しい表情を見せる。
「みんな普通にしてる行為で、誰も傷つけることもないわ」
「それを見せるとなると...今の風潮では、エロ過ぎでしょ」
「そのエロを求めて、お客様はうちを選んでるのよ」
「そうなんでしょうけど...」
「お客様のニーズに答え、喜ばすのが私達の役目のはずよ」
 熱い口調で語る由利子。
「確かに...そうですよね。やってみますか」
 由利子の熱い言葉に、常務はあっけなく陥落した。
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