この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第4章 ブラックメール
…
エロックが退室してすぐ、優夏はエリに質問した。
「あの、部長はどこに?」
「多分、このフロアの先頭にいると思うけど」
「ありがとう」
自分の服を返して貰うため、優夏は小林の居場所へと向かうことにした。
控室を出る優夏。
すると、大勢の観客達の姿があり、バスタオル姿の優夏に気付く。
「あれっ、さっきの姉ちゃんじゃん」
「たしか、優夏ちゃんだったよね」
「ほおお、その格好もなかなか色っぽいね」
多くの男性客から、優夏に声が掛かる。
そして好奇の視線が、優夏の体に浴びせられる。
「えっ、うそっ」
慌てて優夏は控室に戻り、ドアを閉めた。
優夏のいる控室は、トイレの隣にあり、次のショーが始まる前に、大勢の客達がトイレに押し寄せていたのだった。
控室に戻った優夏は、自分の姿を見つめ、考えていた。
身に着けているのは、バスタオルのみ。
あの人混みの中を抜けて行くのは、極めて危険だと感じる。
“もし、バスタオルが取れてしまったら…”
“でも、早く自分の服を取り返して、着替えなきゃ…”
心の中の葛藤が続く中、エリから声が掛かる。
「優夏さん、次のショーが始まるまで待ってれば」
「そっ、そうですけど」
エリの言う通り、ショーが始まれば、このフロアに人がいなくなるのは明白である。
しかし小林が、ショーが行われる2階に行ってしまっては、衣服の回収が出来ない。
“いつまでも、この格好でいる訳にはいかないわ”
優夏は意を決し、ドアノブを掴んだ。
と同時にドアが開き、人が入ってきた。
「きゃっ!」
驚き、声を上げる優夏。
突如現れた人物は、急いでドアを閉め、カギを掛けた。
あまりに突然の出来事に、優夏は言葉を失っていた。
エロックが退室してすぐ、優夏はエリに質問した。
「あの、部長はどこに?」
「多分、このフロアの先頭にいると思うけど」
「ありがとう」
自分の服を返して貰うため、優夏は小林の居場所へと向かうことにした。
控室を出る優夏。
すると、大勢の観客達の姿があり、バスタオル姿の優夏に気付く。
「あれっ、さっきの姉ちゃんじゃん」
「たしか、優夏ちゃんだったよね」
「ほおお、その格好もなかなか色っぽいね」
多くの男性客から、優夏に声が掛かる。
そして好奇の視線が、優夏の体に浴びせられる。
「えっ、うそっ」
慌てて優夏は控室に戻り、ドアを閉めた。
優夏のいる控室は、トイレの隣にあり、次のショーが始まる前に、大勢の客達がトイレに押し寄せていたのだった。
控室に戻った優夏は、自分の姿を見つめ、考えていた。
身に着けているのは、バスタオルのみ。
あの人混みの中を抜けて行くのは、極めて危険だと感じる。
“もし、バスタオルが取れてしまったら…”
“でも、早く自分の服を取り返して、着替えなきゃ…”
心の中の葛藤が続く中、エリから声が掛かる。
「優夏さん、次のショーが始まるまで待ってれば」
「そっ、そうですけど」
エリの言う通り、ショーが始まれば、このフロアに人がいなくなるのは明白である。
しかし小林が、ショーが行われる2階に行ってしまっては、衣服の回収が出来ない。
“いつまでも、この格好でいる訳にはいかないわ”
優夏は意を決し、ドアノブを掴んだ。
と同時にドアが開き、人が入ってきた。
「きゃっ!」
驚き、声を上げる優夏。
突如現れた人物は、急いでドアを閉め、カギを掛けた。
あまりに突然の出来事に、優夏は言葉を失っていた。