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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第5章  催眠術ショー
 …
 マジックショーと同様の格好となり、注目を集める優夏。

 会場が静かになったことで、優夏は少し冷静さを取り戻していた。
 しかし、客席から注がれる熱い視線は、ひしひしと感じた。
 その熱い視線に耐え切れず、顔をそむける優夏。
 すると、珍斉から指示が出る。
「優夏さん、正面を向いてください」
「あぁ、はぃ…」
 “何をする気?なんでわたしがこんな目に…”
 心の中でぼやく優夏。
 優夏は金属棒を握ったまま、渋々客席へと顔を向けた。
 その直後だった。
 ♪♬♩♪♬
 会場にクラシック音楽が流れ始めた。
「えっ!?…これって…」
 気付くと優夏の体は、動かなくなっていた。
 “やだっ!うそっ…”
 さっきの催眠術が解かれていなかったことに気付き、焦る優夏。
 しかし、すでにもう遅し。

 再び優夏は、体の自由を奪われてしまったのだった。
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