この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第5章 催眠術ショー
これまで樹生の姿がなかったのは、お客様が帰る際に渡す粗品の準備をするため、1階の仮事務室で、箱詰めなどの地味な雑務を行っていたからである。
それは小林からの命令であった。
マジックショーでは、優夏の窮地を2度救ってきた樹生。
小林は、樹生がショーの邪魔になると判断し、急遽その雑務に回したのだ。
優夏の事が気掛かりだった樹生は、急いで雑務を終わらせ、会場にやって来た。
そして、辱めを受けている恋人を救うため、優夏の元に走ったのだった。
…
優夏のいる舞台下に着いた樹生は、一気に舞台に上がった。
すると一人の男が、樹生の左足を掴んで引きずり降ろそうとする。
「んっ!離せよっ」
樹生は怒り、右足でその男の手を蹴った。
それでもその男は、樹生の左足を離さなかった。
するともう一人男が現れ、もう片方の右足を掴んできた。
「おい、何するんだよっ」
両足を掴まれ、引きずられていく樹生。
樹生の足を掴んできたのは、酔っぱらった客達だった。
「お前こそ、何してんだよっ」
「そうだぞ、これからいいとこなんだから」
酔っぱらい客2人は、樹生を引きずり降ろそうとする。
それでも樹生は、必死に前進しようとする。
そして意識朦朧状態の、優夏に声を掛ける。
「優夏っ!大丈夫か?」
「んっ…あっ!?…樹生っ!」
樹生の声で、優夏が意識を取り戻した。
「優夏っ!!!...今助けるから...あっ!?」
しかし樹生は、酔っぱらい客2人により、舞台下に落されてしまった。
「ああ…樹生~~~」
優夏の悲痛な声が、会場に響き渡る。
それは小林からの命令であった。
マジックショーでは、優夏の窮地を2度救ってきた樹生。
小林は、樹生がショーの邪魔になると判断し、急遽その雑務に回したのだ。
優夏の事が気掛かりだった樹生は、急いで雑務を終わらせ、会場にやって来た。
そして、辱めを受けている恋人を救うため、優夏の元に走ったのだった。
…
優夏のいる舞台下に着いた樹生は、一気に舞台に上がった。
すると一人の男が、樹生の左足を掴んで引きずり降ろそうとする。
「んっ!離せよっ」
樹生は怒り、右足でその男の手を蹴った。
それでもその男は、樹生の左足を離さなかった。
するともう一人男が現れ、もう片方の右足を掴んできた。
「おい、何するんだよっ」
両足を掴まれ、引きずられていく樹生。
樹生の足を掴んできたのは、酔っぱらった客達だった。
「お前こそ、何してんだよっ」
「そうだぞ、これからいいとこなんだから」
酔っぱらい客2人は、樹生を引きずり降ろそうとする。
それでも樹生は、必死に前進しようとする。
そして意識朦朧状態の、優夏に声を掛ける。
「優夏っ!大丈夫か?」
「んっ…あっ!?…樹生っ!」
樹生の声で、優夏が意識を取り戻した。
「優夏っ!!!...今助けるから...あっ!?」
しかし樹生は、酔っぱらい客2人により、舞台下に落されてしまった。
「ああ…樹生~~~」
優夏の悲痛な声が、会場に響き渡る。