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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第6章 トラップ
親会社の倉庫内では、優夏と由紀がリストを見ながら、片付けを進めていた。
「ねえ、優夏ちゃん。これは?」
「それは、右側の奥ですね」
「じゃー、これは?」
「それも右奥の棚で…」
優夏は手際よく作業をしながら、由紀に的確な指示を出していく。
「すごいね優夏ちゃん」
「何がですか?」
「だって、これだけ大きな倉庫で、すぐにどこか分かるなんて…」
「元々こっちにいましたからね」
「なるほど…にしても…」
「クビになる前の1ヶ月間は、雑用と倉庫番だけでしたから」
そう答える優夏の表情は、曇っていた。
優夏は元々、現在勤める会社の親会社に在籍していた。
ところが1年ほど前、新しい上司がやって来て、その上司から胸や尻を触るなどのセクハラ行為が始まる。
それに耐え切れなくなった優夏は、その上司のセクハラ行為を会社に告発。
すると親会社は、会社のイメージダウン回避と、そのセクハラ上司を守るため、優夏に対して嫌がらせを始める。
受付係から庶務課への異動。
しかも、庶務課の事務室とは別の、倉庫内の事務所に出勤。
業務内容も、倉庫の掃除や用具の管理などの雑用専門となる。
親会社は、優夏が業務に対し嫌気がさし始めた頃合いを見計らい、現在勤める今の子会社への転職を進め、被害者であるはずの優夏を厄介者として排除したのだ。
辛い経験を思い出しながらも、作業を続ける優夏。
用具の片付けは、ほどなく終わった。
「ねえ、優夏ちゃん。これは?」
「それは、右側の奥ですね」
「じゃー、これは?」
「それも右奥の棚で…」
優夏は手際よく作業をしながら、由紀に的確な指示を出していく。
「すごいね優夏ちゃん」
「何がですか?」
「だって、これだけ大きな倉庫で、すぐにどこか分かるなんて…」
「元々こっちにいましたからね」
「なるほど…にしても…」
「クビになる前の1ヶ月間は、雑用と倉庫番だけでしたから」
そう答える優夏の表情は、曇っていた。
優夏は元々、現在勤める会社の親会社に在籍していた。
ところが1年ほど前、新しい上司がやって来て、その上司から胸や尻を触るなどのセクハラ行為が始まる。
それに耐え切れなくなった優夏は、その上司のセクハラ行為を会社に告発。
すると親会社は、会社のイメージダウン回避と、そのセクハラ上司を守るため、優夏に対して嫌がらせを始める。
受付係から庶務課への異動。
しかも、庶務課の事務室とは別の、倉庫内の事務所に出勤。
業務内容も、倉庫の掃除や用具の管理などの雑用専門となる。
親会社は、優夏が業務に対し嫌気がさし始めた頃合いを見計らい、現在勤める今の子会社への転職を進め、被害者であるはずの優夏を厄介者として排除したのだ。
辛い経験を思い出しながらも、作業を続ける優夏。
用具の片付けは、ほどなく終わった。