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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第6章 トラップ
…
小林に対し疑念を抱きながらも、優夏は納得したふりをした。
優夏の目に壁時計が映る。
“あっ!急がなきゃっ”
バスの時間が迫っているのに気付いた優夏は、倉庫のカギをキーボックスに戻した。
そして、小林の座る席に近づき、事務所のカギを差し出した。
「じゃーこのカギもいいですか」
「んっ、ああそうだな。私が預かろう」
そう言って小林は、優夏からカギを受け取った。
時間のない優夏は、戸締りを小林に託すことにした。
「部長、戸締りのほうをお願いします」
「おっおお」
「では、お先に失礼します。お疲れさまでした」
「おお、お疲れさん」
優夏は事務所に置いてあった上着とカバンを持ち、急いで入口へと向かった。
入口のドアノブを回す優夏。
その時、小林が大きな声で叫んだ。
「ああっ、そうだっ!」
“急になにっ?びっくりするじゃない”
大声に驚き、優夏の動きが止まった。
「小栗君ちょっといいかな、大事なことを忘れていた」
大声で優夏を呼び戻す小林。
“もう!なによっ”
優夏は怒りを覚えながらも、小林の元に戻った。
「あの、なんでしょうか」
「いやね、珍斉先生から君に渡すよう頼まれていた物があってね」
「えっ」
優夏はすぐに、それが何なのかピンときた。
小林に対し疑念を抱きながらも、優夏は納得したふりをした。
優夏の目に壁時計が映る。
“あっ!急がなきゃっ”
バスの時間が迫っているのに気付いた優夏は、倉庫のカギをキーボックスに戻した。
そして、小林の座る席に近づき、事務所のカギを差し出した。
「じゃーこのカギもいいですか」
「んっ、ああそうだな。私が預かろう」
そう言って小林は、優夏からカギを受け取った。
時間のない優夏は、戸締りを小林に託すことにした。
「部長、戸締りのほうをお願いします」
「おっおお」
「では、お先に失礼します。お疲れさまでした」
「おお、お疲れさん」
優夏は事務所に置いてあった上着とカバンを持ち、急いで入口へと向かった。
入口のドアノブを回す優夏。
その時、小林が大きな声で叫んだ。
「ああっ、そうだっ!」
“急になにっ?びっくりするじゃない”
大声に驚き、優夏の動きが止まった。
「小栗君ちょっといいかな、大事なことを忘れていた」
大声で優夏を呼び戻す小林。
“もう!なによっ”
優夏は怒りを覚えながらも、小林の元に戻った。
「あの、なんでしょうか」
「いやね、珍斉先生から君に渡すよう頼まれていた物があってね」
「えっ」
優夏はすぐに、それが何なのかピンときた。