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好きと依存は紙一重
第4章 一難去ってまた一難
 シナリオを何度も読み返し、校正していく。どんなに校正をしても書いた本人に気づかない箇所もあるし、最後に連が校正してくれるのだが、自分でどうにかできる部分は自分でやらないと気がすまない。
 2枚目の誤字脱字修正が終わったところで、キャラメルラテと高級チョコレートが置かれた。
「クッキー焼きあがるのに時間かかるから、チョコでも食っててくれ。そいつはサービスだ」
 不思議に思って顔を上げると、日向が説明してくれた。
「ありがとね、ヒュー」
 礼を言ってチョコレートをひとつ頬張ると、校正に戻る。

 誤字脱字の修正が一通り終わったところで、香ばしい匂いがしてきた。プレーンとココア、2種類のクッキーが3枚ずつのった小皿が、チョコレートの隣に置かれる。
「熱いから気をつけろよ」
「うん、ありがと」
 温かい焼き立てクッキーをひと口かじり、ぬるくなったキャラメルラテをひと口飲んでひと息ついた。

「よし」
 短い休憩を終わらせると、今度はおかしな文章がないかチェックする。誤字脱字の修正をした時にいくつか見つけたが、他にも修正箇所がある可能性は高い。
 実際にその点に集中して見てみると、”な”が”ま”になっていたり、”が”と打ったつもりが、”g”になっていたなど、タイプミスがいくつか見つかった。

 注意点を変えながら何度も校正すること2時間。ようやく納得がいく校正ができた。いつもならすぐに代金を支払って帰り、シナリオを修正するところだが、今日は他に目的がある。
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