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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第4章 傷を孕む、義弟との出逢い
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「……だ、れ?」
「……ラドルフ。私よ、リディアン。勝手に部屋に入ってごめんね」
「……ううん。別にいい、けど」
暗がりに目が慣れてきたのか。
ラドルフの視線が私の両手に移る。
「……もしかして、握っててくれたの?」
「う、うん。ごめんね、もしかして嫌だった?」
いくらうなされていたとはいえ、これは私の勝手な行動だ。
ラドルフは望んでいなかったかもしれない。
そう思って、ラドルフの顔を覗き込むと私の顔をじっと見つめてから、横に首を振った。
「ううん。とても、暖かかった。だから……その、ありがとう」
「良いのよ。だって、私はラドルフのお姉ちゃんなんだから」
「おねえ…ちゃん……?」
「……そうよ」
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