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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第4章 傷を孕む、義弟との出逢い
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「……あったわ」
中世ヨーロッパ風をイメージしたであろう、【極蜜学園*マリアージュ】の世界観だけど、食べているものは私の知っている和食や中華、イタリアンと、似通った料理が様々にあり。
お米や調味料もあったりして、そこは私の知っている日本とあまり変わりなかったりする。
けれど、やっぱり洋食が中心ではあるけれど。
「……でも、ライスとしてお米はあるのよね」
今日はたまたま明日の食卓に合わせて、ライスが前もって炊かれていたようだから、助かった。
私の“とっておき”はコレが無くては始まらない。
「塩を用意しておいて……よいしょっと、」
水で湿らせた手で、バレない程度に釜からご飯を手の上に乗せ、手のひらサイズに握りながら、用意しておいた塩を適量振りかける。
にぎにぎと三角形に握られたご飯が二つ。
私の“とっておき”とは……そう、おにぎりの事だったのだ。
艶々の白ご飯のおにぎりを手早く小皿に乗せ、もちろん後始末も忘れずに済ませてから――私は再びラドルフの部屋へと訪れた。
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