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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第7章 碧の瞳に囚われて
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(考えてても仕方ないわ……ラドルフの言うとおり。せっかく舞踏会に招待されたんだもの)
「そうそう。姉さん、その調子」
「え、ええ……ラドルフ、私の手を離さないでね」
「大丈夫。不安なら俺が姉さんをリードするから、安心して」
腰に回されたラドルフの手に力が入る。
自然とより密着する形になり、ラドルフの吐息が私の耳元をくすぐった。
「ラ、ラドルフ……少し近い。くすぐったいわ」
「くすぐったいって……ここ?」
ふ、と耳元へ今度はわざと息を吹き掛けられて、小さな悲鳴が漏れる。
「ひゃ…っ、ラドルフ…!」
「ふふ、ごめんごめん。耳がくすぐったいなんて、姉さん可愛い」
「もう……また私をからかって」
反応が面白いからって、いい加減私で遊ばないで欲しいのに。
「…………ない」
「? ラドルフ?」
ダンスのステップを続けながら、ラドルフが突然ポツリと何事か呟く。
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