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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第10章 王子の訪問は、突然に。
ラドルフに関しては、姉弟として仲良くなる事で不幸フラグは回避出来たはず。
けれど、レイモンド殿下に関しては、まだ未知数だ。
出来ることならば、なるべく関わり合いにはなりたくない。
(……そう思って、黙って去ろうとしたのに)
『……待って』
『……また、君に会いたい、リディアン。君が嫌じゃなければ、今夜の8時に。舞踏会場の左、一番奥にあるテラスで、君を待ってる』
引き留められて。
一方的な約束を告げられた。
(けれど、酔ってしまった私は、何故かその事をすっかり忘れてしまっていて……)
涼みに訪れたテラスで偶然、再び殿下と鉢合わせになり。
そして――――…
「……キス、されたのよね」