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第70章 勤務中のセックス

会社に着き、広美は職場へと向かった。
事務所に入ると既に結花が席に座っていた。

いつもは笑顔で挨拶をするのだが、広美は若干の気まずさを感じ、挨拶をするか迷ってしまった。

すると結花が広美に気がつき、席に座ったまま手を降り笑顔で挨拶をした。

「広美ちゃん、オハヨー」

広美もそれな合わせ、挨拶を交わした。
広美が席に着くと、結花が広美の席まで近づいてきて耳元で話しかけた。

「広美ちゃん、昨日はなんかごめんね、ちょっと空気読めなかったよね、わたし」

広美は結花が健治の事を言っているのだろうと理解した。
さらに結花は話を続けた。

「広美ちゃんの話しはしばらく内緒にしておくね、だから私の話しも内緒にしといて、お願いね」

結花は広美が健治と別れた事を話さないから、自分が健治の事を好きなのを内緒にして欲しいと広美に伝えてきた。

広美は結花の話しを理解したうえで、同じように小さな声で結花に伝える。

「うん、大丈夫だよ、私は誰にも言うつもりないから安心して」
「それに結花ちゃんが、私に気を使う必要はないからね」

広美はなんとか笑顔で結花にそう伝えた。
しかし広美の気持ちは何故かモヤモヤしたままでスッキリとしなかった。

職場に他の人が出社して来たのに気がついた二人は会話を止め、仕事の準備を開始した。