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不埒に淫らで背徳な恋
第13章 【番外編〜快くんと瑠香の日常〜その①嫉妬】
美容院の予約と新しく買ったワンピースにウキウキ感を醸し出す。
「元カレとか来るの…?」
そういや高校の時に付き合ってた彼氏の話なんてしたことあったっけな?
「うーん、どうだろうね?連絡取ってないしわかんないや」
「居たら?」
「久しぶり〜ってなるかな」
「お酒飲むんだよね?」
「勿論」
満面の笑み見せたらめっちゃヘコんでる。
ヤバい……可哀想だけど面白い。
負のオーラ半端ない。
こういう時は離れるべし…!と思ったらちょっぴり出遅れて腕を掴まれた。
接触禁止なのに……抱き寄せられる。
「まだ抱いちゃダメなの…?」
「ごめんね、生理だし」
かれこれ生理の期間と同じくらいしてないね。
明日でそれ以上のレスになる。
耐えれないのね?
そんな時に同窓会とかタイミング良過ぎだよね。
腕の中からすり抜ける。
接触禁止だよ?って言ったら更に拗ねちゃった。
限界までのたうち回ってよ。
同窓会当日。
「え、もう行くの?」
「うん、美容院予約してるし」
「そっか、わかった」
「ママいってらっちゃーい」
「良い子にしててね?パパ困らせちゃダメよ?寝て起きたらママ帰って来てるからね」
「はーい」
腕時計で時間を確認して慌ててヒールを履く。
「指輪、してるよね?」なんて弱気な発言。
外すわけないでしょ。
そっと見せたらホッとしてる。
「じゃ、行ってきます」
それでも不安そうに子供と一緒に見送ってきた。
何か言いたそうだったけど罰はまだ続いてる。
ごめんね、サディストで。
本当は今、キスしたくて堪らなかった。
不安要素など1ミリも感じられなくなるほど舌を絡ませてあげたかった。
そのまま繋がって同窓会など遅れて行っても良かったほど。
ま、子供も居るし現実的には無理だけどね。
綺麗に身なりを整えて懐かしい再会にお酒が進む頃にはすっかり夜になっていて、バックの中で携帯が震えてるのに気付いたら怒涛のメールラッシュだった。