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純愛不倫
第4章 【第四章】



お互い、何も話さなかった。

手をつないで、腕に抱かれて、彼の鼓動を聞いていた。



沈黙をやぶり、

私のおでこに頬ずりしながら、彼が口を開いた。



斎田「もし大丈夫だったら、一緒に風呂入らない?」



嬉しい提案に顔が綻ぶ。



亜美「・・・入りたい。けど、斎田さんは大丈夫なんですか?」

斎田「俺は今日泊まるから。近くに24時間サウナがあるんだ。」



接待でそうすることも多いから、問題ないと彼は言う。

私も大丈夫と答えながら、

起き上がりお風呂の準備に向かう。



お湯を貯めながら、ついでに軽くシャワーをあびて、

バスローブを羽織り、ベッドに戻る。



ソファで自分のスマホをいじっていた彼は、

私が戻ったことに気づいて、ベッドに入ってきた。



肘枕をしながら、おでこにキスをしてくる。

私はフフっと笑って、言う。



亜美「斎田さん、キスが好きですね。」

斎田「そんなことないよ?亜美にだけしたくなる。」



模範解答のようなことを口にして、私の唇をまたうばった。



斎田「先に入っているから、準備してからおいで?」



お風呂のお湯が止まり、

彼は起き上がりながら言った。

私のスマホに目を向けて、意味を込めて。



亜美「・・・うん、わかった、、。ありがとう。」



一気に現実が押し寄せてきて、胸が締め付けられる。


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