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第3章 けじめ
 「それなら問題ない。源一郎と康介は数日内に病死する。」

 それから十日後。営業を再開したスレイブの巣に喪服姿の女が二人訪ねてきた。賀寿美と嘉代子だった。
 全てが終わったとの報告だった。

 あの日風呂から上がると源一郎と康介が関係各所に電話をしまくり逮捕させた編集長を無罪放免させマスコミを使って名誉回復をはからせる手筈を整えていた。
 大恥をかく事になる警察にはお詫びの品として巨漢他四名を自首させて今までの悪事を話させた。その中にはオーナーの殺害も入っている。24時間が過ぎて暗示が解ければ知らぬ存ぜぬになるだろうが自供したネタの一つでも二つでも裏が取れればそれはそのまま政界のドン若月源一郎の喉元に合口を突き付ける事になるのだ。しかも今回はいつもと違って上からの待ったがかからない。今の内だと別件で逮捕状を取りこれから乗り込もうとしたその時若月邸から110番通報が入った。なんにせよ大手を振って魔窟に入れると駆け付けた刑事達が見たのは異様な殺人現場だった。
 殺されたのは国会議員若月康介。背中から包丁で数回刺されての失血死。犯人は実父若月源一郎。凶器の包丁を握ったまま死亡していて。死因は解剖の結果心不全だった。一番奇妙だったのは被害者と加害者が下半身で繋がっていたことだ。加害者の陰茎が被害者の肛門に挿入されていて直腸内から大量、それこそ最低20回は射精したと思われる精子が出てきた事。
 全ての謎は殺害を目撃していた康介の妻賀寿美の証言で明らかになった。まず賀寿美の立ち位置が源一郎の愛人であり康介とは書類上だけの夫婦だったこと。娘嘉代子は源一郎の子であることが告げられた。次に告げられたのは康介は長年実父源一郎にレイプされ続けていたこと。源一郎はバイセクシャルで近親相姦者でサディストだった。サディストに関しては賀寿美の身体に残された多くの新旧混ざった傷が証拠になった。最近康介は源一郎に内緒でSMクラブにM男として通い一人の女王様にのめり込んでいた。女王様の方は仕事だけプレイだけの関係と思っていたが康介は一生お仕えしたいと思い詰めていたようだ。それが源一郎にバレた。康介を監禁し三日三晩食事はおろか水も休憩すら取らずに犯し続けた。身体で繋ぎ止めようとしたが失敗し逆上して台所から包丁を持ち出し殺害。死んだ後も犯し続けたが急に苦しみ出して動かなくなったので110番した。
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