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息子の嫁
第17章 屈辱
我が家に着き玄関の、インターホンに指をかけ押すと彼女の明るい声がした。

彼女がドアを開け私を迎い入れてくれ私が、ドアのカギを掛け中に入ると彼女が私に抱き付いた。


「どうしたんだい麗奈?」

「だって寂しくて……。」

「麗奈…。ただいま……。」


そう言い彼女にキスをした。


「お帰りなさい…。カレー美味しく出来たんだよ……。先に食事でいい?」


彼女は、食事を先にすることが分かってるのにそう私に聞いた。


「じゃあ食べて上げなきゃな…。」

「うん…。」と嬉しそうに微笑み台所に行った。


自分の部屋で部屋着に着替えながらも私は、彼女に話すタイミングを考えていた。

せっかく彼女が作ってくれた夕食の時は避けたかったし、お酒を飲みながら話すのも卑怯な気がし、食事が終わった後のお風呂に入った時にしようと決め台所に移動した。

台所だけではなく家の中がカレーの香ばしい匂いに包まれていた。

「駿…。早く座って…。」

何も知らない彼女が私を急かした。


「おお!うまそうな匂いがするな…。」


そう言いながら私が食卓用の椅子に座る。


「でしょう?いっぱい食べてね……。」


私に笑顔を向けながらカレー皿に盛られたごはんの上にカレーを掛けた。


「麗奈も食べよう…。」

「うん…。」

自分でカレーをよそい椅子に座った。

やはり、この場に重い話しは相応しくはなかったが何時もなら、二皿以上は食べる私だったが今夜は、一皿しか食べて上げられなかった。


「あらっ!もう終わりなの?美味しくなかった?」


彼女が、矢継ぎ早に私に聞いた。
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