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息子の嫁
第17章 屈辱

私が今日、上司に言われた事は災害復興地域への出向と早期退職の、どちらかを決めて欲しいとの事だった。
本来、長期の出向は課長クラスの私達にはない事だったし勤め始め、一貫し同じ部所で真面目に勤めて来た私には屈辱的なことだった。
早期退職は、役所の経費削減が目的だった。私達、課長クラスに支払う経費で、新しい職員を二人、雇う事が出来ることが肩叩きの最大の理由で
肩叩きは、なにも役所に限った事ではなく、教職員でさえもあると以前、飲み屋で飲んでた客が話しているのを聞いた事がある。
「駿…。返事は、何時までにしなければならないの?」
「一、二週間、以内には結論を出して返事をしなければならないんだよ…。」
「そうなの――。出向なら通いになるでしょうけど冬は大変ね?」
「麗奈…。この話しは、私達の転機になるかもしれないよ……。」
「転機って?」
「麗奈が見た夢だよ…。落ち着いて考えたら麗奈が見た夢は、もしかしたら正夢かもよ……。」
「だって、あれは夢だから――。」
「いいかい麗奈…。もし正夢なら真剣に移住を前向きに考えてみないかい?」
「だって麗奈は、まだ離婚も出来てないし私――駿の足手まといだけにはなりたくないの…。」
「じゃあ、私との結婚は諦めるのかい?」
「諦めたくない…。諦めたくないけど離婚しなきゃ幾、私達が愛し合ってても結婚は出来ないから私――――」
本来、長期の出向は課長クラスの私達にはない事だったし勤め始め、一貫し同じ部所で真面目に勤めて来た私には屈辱的なことだった。
早期退職は、役所の経費削減が目的だった。私達、課長クラスに支払う経費で、新しい職員を二人、雇う事が出来ることが肩叩きの最大の理由で
肩叩きは、なにも役所に限った事ではなく、教職員でさえもあると以前、飲み屋で飲んでた客が話しているのを聞いた事がある。
「駿…。返事は、何時までにしなければならないの?」
「一、二週間、以内には結論を出して返事をしなければならないんだよ…。」
「そうなの――。出向なら通いになるでしょうけど冬は大変ね?」
「麗奈…。この話しは、私達の転機になるかもしれないよ……。」
「転機って?」
「麗奈が見た夢だよ…。落ち着いて考えたら麗奈が見た夢は、もしかしたら正夢かもよ……。」
「だって、あれは夢だから――。」
「いいかい麗奈…。もし正夢なら真剣に移住を前向きに考えてみないかい?」
「だって麗奈は、まだ離婚も出来てないし私――駿の足手まといだけにはなりたくないの…。」
「じゃあ、私との結婚は諦めるのかい?」
「諦めたくない…。諦めたくないけど離婚しなきゃ幾、私達が愛し合ってても結婚は出来ないから私――――」

