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第17章 屈辱

パソコンの画面には、地図に国土交通省が作成した過疎地域が色分けされ記載されてあった。

「駿…。やっぱり私達の地域も過疎地域だって……。」

「そうだな…。隣近所をみても後継者が居ない家が片手では数え切れない程あるからな…。」

「そうね……。」

「麗奈は、何処で暮らしたい？」

「やっぱり、東北の何処か子供達を伸び伸び育てられる所がいいんだけど……。」

「麗奈が見た夢の場所も、きっと過疎地域だと想うんだが私は、麗奈が見た夢に掛けて見ようと決めてるんだよ麗奈はどうかな？」

「でも――あれは夢だから……。」

「そうかな…。麗奈は、あの夢を見た後、子供達のために、もっと強くならなくちゃってあの時、無理をして、ベッドから起き上がり歩いたんだよ……。」

「でも――あの時の私は普通じゃなかったから……。」

「確かに…。でもあの時、麗奈は此処では私達は幸せになれないって、言ったんだよ覚えてるかい？」

「覚えてるけど――――」

「麗奈…。私はね理不尽とも想える命令に従おうとは考えてもいないし従おうとも想わない……。

だって、そうだろう理不尽な命令に従い麗奈を幸せにして上げられなかったら私が我慢をする意味がないじゃないか……。

だから子供達のためにも、麗奈が見た夢に私は掛けて見たいんだ……。」

「駿…。ありがとう…。」

「返事をするまでには二週間あるから、その事を二人で話し合おうな？」

「うん…。じゃあ駿は、役所を辞めるの？」

「そのつもりでいるよ麗奈…。二人で夢の場所を探そう？」

「うん…。駿…。もう一本呑む？」