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第24章 最終章

そう云われた時の彼が、残念そうにしていた顔を私は、見てしまった。


「麗奈…。もう一度、写真を見てくれないか？」


私は、そんな彼の気持ちが嬉しくて麗奈に、無理強いをしてた。


「駿、駿は私の見た夢の場所が、ここならいいなって想ってるのね？」


彼も居たこの病室で、強引に彼女に写真を見るよう迫った私の、気持ちが彼女にも伝わったことを知り私は、彼女に謝るしかなかった。


「すまない。私は、ここならいいなって想ってた。けど、それは忘れて違うなら違うでいいから退院したら先入観を捨てて判断して欲しい。」


私達の話しを聞いた後、彼は病室から出て行った。


「麗奈…。すまない。」

彼女に、そう言い頭を下げたがその後、私は下げた頭を上げることが出来ずにいた。

「駿…。駿は、よほど熊谷さん達が好きなのね？」


「すまない。今の、ことは忘れてくれ…。」


「駿…。私――ごめんね…。」


そう私に云った後、彼女がすすり泣いた。


「麗奈、ごめん…。」


「麗奈の性じゃあないから謝るなよ……。」


「でも私――」


「いいんだ。私が悪かった。只、私達が探してる場所が、ここならいいなって、そう想ってただけだけだから気にするな…。」


そう私が、彼女に言った後、泣いてた彼女を抱いた。

彼女が泣き止み落ち着いた後、私は病室を出た。


「うん。気を付けてね…。」


これから彼女に、頼まれた下着類を取りに自分の家に帰る、私を心配し彼女が云った。


「大丈夫だから。」


彼女に、軽く片手を上げ私は、病室を出た。

彼は、病室の外で私を待っていた。それから彼を家まで送り届けた。