パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第24章 最終章

明日には戻ることを約束し、ご夫婦に挨拶をし私は、自分の家に向かった。


無事、家に着く事が出来た私を、出迎えてくれる人は誰も居なかった。

何時もなら笑顔で彼女が私を迎えてくれたが、その彼女も今は入院してた。

家の中に入り何をするでもなく私は、台所の椅子に腰掛けた。

そこにも私が愛した麗奈は居なかった。

そう想っただけで首が項垂れ彼女が、ここに居ない事が寂しく声を圧し殺し私は泣いた。

何をしても手につかず、この寂しさからは逃れようもなかった。

想い直し私は、生ビールのサーバーを掃除した後、一杯だけ作って飲んだ。

今日も、夏ならでらの陽射しが強い一日だった。

その中、車を走らせて来た私には何時もより、とても喉越しが良く感じられた。

移住する事に決めた私達が条件が良かったあの、地域に行ったのは下見のつもりだったし同時に私達には、彼女が見た夢の場所を探す旅でもあった。

その場所らしき所はあった。が、それは夢の中で見たと言う確証が彼女に見せた写真だけでは、えることが出来なかった。

偶然にも出会った夫婦は、とても良い人達だったし出来れば、この場所でと焦り彼女に無理強いしてしまう程に私は、あの老夫婦が好きだった。

しかし、それは私だけの考えで、彼女が見た夢の場所を探す、私達の目的からは外れてた。

彼女に、頼まれた下着類と自分の着るパジャマや様々な物を紙袋に詰めた後、私はシャワーを浴びた。

ここにも彼女の面影が残ってて彼女が、居ない寂しさから目頭を熱くした顔に勢いよく、シャワーを当てた。

それから汗ばんだ身体を洗い流した後、私は家を出て彼女が入院してた病院に向かい車を走らせた。