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息子の嫁
第24章 最終章
今夜、一晩だけでも自分の家でと、ここに来るまでは、そう考えてた。

が、しかし愛した彼女が居ない寂しからは、逃れられそうにもなかったし急いで、彼女と相談すべき事があったからだった。


その事を、彼女に言ってもいいものなのか、それを言う事は彼女を、裏切ることにならないだろうかと自問自答をしながら車を走らせた。


病院の駐車場に着いても、その答えは出なかった。


自問自答を繰り返しながら私は暫く、車から下りられずにいた。


病室に向かう足どりは、最初に来た時とは違い足どりが重く感じた。


笑顔で病室のなかに入ると彼女は、眠ってた。


起こさぬようにと静かに歩みより私は椅子に座った。


人間には、五感と呼ばれる嗅覚、視覚、聴覚や味、それと触の他に六感と言える口では、言い表せない習性があり、それが彼女を目覚めさせた。


「駿…。どうしたの?」

「大丈夫かい?」

「うん。私、眠ってた。

「それより今夜は家に泊まるんじゃなかったの?」


彼女が、そう私に訊いた後、私は白いカーテンを引き彼女を抱きキスをした。


「駿…。」


「実は、これから麗奈に話すことは麗奈を裏切ってしまうのではと色々、悩んで考えたことなんだけど聞いてくれるかい?」


「駿が、悩んで考えたことってなあに?」


麗奈は、あの写真を見ても断言出来なかったように退院して景色なり風景が違った場合の事を、話し合っておくべきだと想ったからなんだ。」


「どう言うこと?」


「私は、あの人達が好きだし、あの二人に出会ったことを私は、運命的なものと感じてるからなんだが、麗奈は、どう想う?」
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