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息子の嫁
第24章 最終章

ベットに寝ながら私も、色々と考えてた。どうして私は今、こうして病院に居るんだろうとか――」
「それで麗奈の考えは?」
「ここに来るまでの事を、振り返り考えてたの私――そしたら、なんとなく今度の事も理解出来る気がするの……。」
「そうか。やっぱりな。」
「やっぱりって駿も、同じ事を考えてたの?」
「うん。実は、とても言いずらい事なんだが――もし景色を見て麗奈が、似てるけど断言出来なかった場合、あの人達に嘘の芝居をしてくれないだろうか?」
「駿は、私に嘘をつけと言ってるの?」
「そうだ。良い嘘は真実にも勝ると言う言葉があるだろう。出来るかい麗奈?」
「駿は、よほどあの人達が好きなのねえ?私、ずっと駿を信じて来た。だから今度も私、駿を信じて嘘の芝居をする。」
「ありがとう麗奈。」
「駿は、この後どうするの?家に帰るの?」
「今夜は、熊谷さんの家に泊まろうかと想ってる。」
「そう…。良かった。これから家に帰るなら私、駿が心配だったから――。」
「大丈夫だから、ゆっくり休め。」
「うん。」その後、もう一度、彼女にキスをし病室を離れた私は、熊谷さんの家に向かい車を走らせた。
玄関の、インターホンを鳴らすと彼の、奥さんが出て来た。
今夜は、帰る筈のない私を見て、驚いたように大きな声で彼を呼んだ。
「なんだいこんな所に立ってないで早く入れ。」と云い、私を家の中に招き入れ、奥さんにお酒の準備をするように言った。
「お言葉に甘え、帰って来ました。」
家の中に招き入れた私は、そう言い彼に頭を下げた。
二人は、夕食を食べ終わった直後のようだった。
「それで麗奈の考えは?」
「ここに来るまでの事を、振り返り考えてたの私――そしたら、なんとなく今度の事も理解出来る気がするの……。」
「そうか。やっぱりな。」
「やっぱりって駿も、同じ事を考えてたの?」
「うん。実は、とても言いずらい事なんだが――もし景色を見て麗奈が、似てるけど断言出来なかった場合、あの人達に嘘の芝居をしてくれないだろうか?」
「駿は、私に嘘をつけと言ってるの?」
「そうだ。良い嘘は真実にも勝ると言う言葉があるだろう。出来るかい麗奈?」
「駿は、よほどあの人達が好きなのねえ?私、ずっと駿を信じて来た。だから今度も私、駿を信じて嘘の芝居をする。」
「ありがとう麗奈。」
「駿は、この後どうするの?家に帰るの?」
「今夜は、熊谷さんの家に泊まろうかと想ってる。」
「そう…。良かった。これから家に帰るなら私、駿が心配だったから――。」
「大丈夫だから、ゆっくり休め。」
「うん。」その後、もう一度、彼女にキスをし病室を離れた私は、熊谷さんの家に向かい車を走らせた。
玄関の、インターホンを鳴らすと彼の、奥さんが出て来た。
今夜は、帰る筈のない私を見て、驚いたように大きな声で彼を呼んだ。
「なんだいこんな所に立ってないで早く入れ。」と云い、私を家の中に招き入れ、奥さんにお酒の準備をするように言った。
「お言葉に甘え、帰って来ました。」
家の中に招き入れた私は、そう言い彼に頭を下げた。
二人は、夕食を食べ終わった直後のようだった。

